足が速くなりたいなら意識すべき、「ピッチ」と「ストライド」

足が速くなりたいなら意識すべき、「ピッチ」と「ストライド」

「足が速くなりたい」、「運動会の徒競走で1位になりたい」、「体力をつけたい」

これらは、多くの子どもが抱く率直な願いです。また、大人の方もこのような気持ちを抱いたことはあるのではないでしょうか。現在、新型コロナウイルス感染予防対策で以前より外に出る機会が少なくなってしまったと思います。限りある時間の中で効率的にこれらの思いを叶えてもらいたいと思い、書いた記事です。専門的な知識は必要ありません。気軽に見ていただけたら、幸いです。

陸上競技の短距離走の概要

 まずはじめに、陸上競技の短距離走の概要について解説していきたいと思います。

陸上競技とは、「走る・跳ぶ・投げる」の3つの基本技を中心とする競技の総称のことを言います。「己自身で人類の限界に挑む普遍的なスポーツ」とも言われ、存在価値が高いスポーツの1つです。その陸上競技の「走る」は、短距離走、中距離走、長距離走に分けることができます。そして、短距離走の中でも、100m、200mをショートスプリントといい、400mをロングスプリントと言います。

「スプリント」と「ランニング」の違い

 先ほど、「ショートスプリント」と「ロングスプリント」という言葉が出てきたと思います。一般的に、「走る」と聞くと、「ランニング」という言葉を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、陸上競技においては、よく「スプリント」という言葉が使われます。これら2つは、「走る」という意味では共に共通していますが、いったいどんな違いがあるのでしょうか?

  • 「ランニング」(running)とは、長い距離を持続的に走ること。
  • 「スプリント」(sprint)とは、短距離を全力で力走すること。

「ランニング」は、長距離走に必要な力のことであり、「スプリント」は短距離走に必要な力のことです。よって、短距離を速く走るためには、「ランニング」ではなく、「スプリント」の走り方をマスターする必要があります。

そのために、これから、スプリントをマスターするために必要な「ピッチ」と「ストライド」について解説します。

「ピッチ」と「ストライド」

まず、「ピッチ」と「ストライド」について理解しましょう。

  • 「ピッチ」  ・・・足の回転のこと。速ければ速いほど、速く走れる。
  • 「ストライド」・・・1歩における距離。大きければ大きいほど、より遠くに進める。

「足を速くする」には、この「ピッチ」と「ストライド」を高めることが大切になってきます。しかし、「ピッチ」と「ストライド」には、人それぞれ自分の得意・不得意があります。また、体の大きさによって、得意・不得意があります。そこで、「ピッチ」と「ストライド」を高める際には、自分に合ったバランスにすることが大切です。

例えば、「ピッチ」と「ストライド」のバランスについて、10段階に分け、次のように考えることができます。

前者は、「ストライドが得意だが、ピッチが苦手な人」。後者は、「ピッチが得意だが、ストライドが苦手な人」です。2つは、得意・不得意がそれぞれですが、総合的な結果は同じです。苦手なことをなくすのか、得意なことを伸ばすのか。「ピッチ」と「ストライド」を高めていく上では、双方のバランスが大切になります。

「ピッチ」と「ストライド」を高めるための練習方法

次に、「ピッチ」と「ストライド」を高めるための練習方法を紹介したいと思います。

 「ピッチ」と「ストライド」を高める練習として、「足の入れ替えを意識した腿上げ」がおすすめです。

走る動作というのは、シンプルで、右足と左足の入れ替え動作の連続です。

上がっている右足を下すと同時に左足を上げる→上がっている左足を下すと同時に右足を上げる→これの繰り返しによって、歩いたり走ったりできます。

そして、「ピッチ」を速めるというのは、この繰り返しを速めるということです。

そして、「ピッチ」を速めるための練習として「足の入れ替えを意識した腿上げ」をやってみましょう。

ポイントは、「強く蹴って、速く入れ替える」です。

とにかく、地面を強く蹴って、足を素早く入れ替えることを意識しましょう。強く蹴ることができれば、速く入れ替えることができますし、速く入れ替えれば、強く蹴ることができます。

私がおすすめする動画と一緒に練習してみてください。(動画:https://www.youtube.com/watch?v=vdE_Bxf82j4 )

 そして、「強く蹴って、速く入れ替える」ことができるようになると、「ストライド」を高めることもできます。

理由としては、「作用・反作用の法則」です。「地面を蹴る力=地面に作用した力」になります。そして、この地面に作用した力が大きくなるほど、地面からの反作用も強くなります。その結果、水平成分(ストライド)も大きくなります。

 つまり、この練習で、「地面を強く蹴って、足を速く入れ替える」ことができるようになると、「ピッチ」と「ストライド」、どちらも高めることができ、足が速くなります。練習自体は地味に思うかもしれませんが、地道の先に大きな成果が待っていると思います。頑張って、練習しましょう!

「ピッチ」と「ストライド」についてのまとめ

 足を速くするために、「ピッチ」と「ストライド」の大切さについて解説してきました。そして、「ピッチ」と「ストライド」を高めるための練習を紹介しました。

  • 「ピッチ」  ・・・足の回転のこと。速ければ速いほど、速く走れる。
  • 「ストライド」・・・1歩における距離。大きければ大きいほど、より遠くに進める。

 大切なことは、「地面を強く蹴って、足を速く入れ替える」ということです。

これを意識して練習をすれば、効率的に力を伸ばすことができます。

「足が速くなりたい」、「徒競走で1位になりたい」、「体力をつけたい」

これらの目標を達成できるように、楽しみながら、練習しましょう!

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