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野球の基本「キャッチボール」を工夫して、上手くなろう!
今回のテーマは、「キャッチボール」です。
キャッチボールは、野球の中で、とても基本的な練習です。「投げる」、「捕る」のシンプルな動きの繰り返しで、人数もそれほど必要ありません。自分と相手が1人さえいればできますし、友達や家族と気軽にできる良い練習です。ここでは、野球の基本である「キャッチボール」の練習方法について、解説していきたいと思います。野球を始めたばかりの人、現在、「投げる」ことで困っている人に参考になれば幸いです。
基本的な練習
まずは、キャッチボールで、ここだけは意識してほしいこと、意識し続ければ確実に上手になれることを紹介します。「投球」については2つ、「捕球」については1つ紹介したいと思います。
- 「投」 投球のバランスを掴もう!
- 「投」 相手の胸に目掛けて投げよう!
- 「捕」 相手のリリースポイントを見よう!
まず、「投球」で意識すべきこと① 「投球のバランスを掴もう!」ということについてです。
しかし、いきなり、「投球のバランスを掴もう」といわれても分からないと思います。一緒に考えていきましょう。
では、「投球のバランスを掴む」とは具体的にどういうことでしょうか。
ズバリ、「投球のバランスを掴む」とは、「投げ始めに片足で3秒間止まり、投げ終わりに片足で3秒間止まる」ということです。そうは言われても、どういうことかまだ分かりにくいと思うので、まず下の画像をご覧ください。
「投げ始めに片足で3秒間止まり、投げ終わりに片足で3秒間止まる」というのは、上の画像のタイミングで、投球動作の始め→投球動作の終わりまでの間に計2回動きを止めます。ただ、これだけです。
では、なぜこんなことをするとよいのでしょうか。
「投げる」という動きの中では、「バランス・タイミング・テンポ」がとても大切になってきます。この練習は、「バランス・タイミング・テンポ」を習得するために最適な練習です。ただ、これらは、感覚的な部分が多いので少し難しいかもしれません。そこで、特に意識してほしいのは、「バランス」です。投球動作の中で、2回、しっかり止めるということ意識してみてください。フラフラしないようにしっかり立つ。これを意識し続ければ、段々と「投球のバランス」が感覚的に掴めてくると思います。そして、これがコントロールの安定に繋がります。確認の仕方として、踏み込んだ足の跡が1つの穴なれば、OKです。ぜひ、皆さん実際にやってみてください。やってみると、意外と難しいです。運動が得意な人でも結構フラフラしてしまうと思います。
次は、「投球」で意識すべきこと② 「相手の胸に目掛けて投げよう!」ということについてです。
これは、野球をやったことがある人は一度は絶対聞いたことがあると思います。昔から今なお言われているということは、それほど大切だということです。「相手の胸に目掛けて投げる」というのは、「相手のことを考えて、思いやりのある投球をする」ということです。当たり前のことですが、守備を一緒にするのは味方です。ピッチャーと敵バッターとの勝負の場合は、相手が打ちにくい所に投球するのがベストですが、守備では違います。味方が一番取りやすい所である胸あたりに投げてあげるのがベストです。試合で思いやりのある投球をするためにも、キャッチボールから練習していきましょう。ただ、ここで1つ注意点があります。それは、「相手の胸に目掛けて投げることを意識しすぎて、腕の振りが小さくなってしまう」ことです。腕の振りが小さくなってしまうと、コントロールが悪くなる原因になってしまいます。また、上記の「タイミング」や「リズム」がバラバラになってしまいます。意識することはとても大事ですが、他のことが疎かにならないように、適時チェックしましょう。
最後に、「捕球」で意識すべきこと③ 「相手のリリースポイントを見よう!」ということについてです。
捕球を上手にする上で、相手のリリースポイントを見ることは、とても重要です。バッティングでも守備でも、どこからボールが出てくるのかが分からなければ、上手く対応することは難しいでしょう。毎回のキャッチボールでこれを意識すると、次第にリリースポイントを見ただけでどこにボールがくるか予想できるようになります。
そして、どこにボールがくるか予想できるようになると、準備が早くなり、エラーの数も減りますし、守備範囲も広がります。守備職人になる道がグッと近づきます。
また、相手のリリースポイントを見ることは、怪我の予防にも繋がります。「見ていなかった」で怪我をしてしまうのは、回避したいところです。さらに私は「相手のリリースポイントを見る」にプラスして、「リリースポイントで声を出す」というのをおすすめします。当たり前のことですが、リリースポイントを見ていないと、声は出せません。また、「声」は、周りの人が確認できるので、声を出さないと、すぐ分かります。怪我をしないためにも、お互いに指摘し合いながら練習するのも良いでしょう。ちなみに、声出しの声は、何でもいいと思いますが、盛り上がれるような声出しをすれば、雰囲気的にも良いでしょう。
次に、より実践的な練習について、解説していきます。基本的なことを抑えたうえで、更にレベルアップできるように、頑張りましょう。
より実践的な練習
- 素早く握り替えてみよう!
- 自分で練習を考えよう!
より実践的な練習をして、更にレベルアップしよう!
より実践的な練習① 「素早く握り替えてみよう」について
「握り替えの速さ」は試合の勝敗を分ける重要な要素です。野球は、たった1つのプレー、一瞬の判断で勝敗が分かれます。握り替えは、速ければ速いほど良いです。試合で勝つために、握り替えも訓練しましょう。
より実践的な練習② 「自分で練習を考えよう」
自分で練習を考えると聞くと、難しく感じるかもしれませんが、考え方はシンプルです。「自分はこれが苦手だからこの練習をやってみようかな」という風に、あまり難しく考えないでください。とはいえ、少し難しいかもしれないので、参考までに私が実践していた練習方法を紹介します。
私が実践していた練習
- タッグ(タッチ)練習
- ショートバウンド捕球練習
私が実践していた練習①は、タッグ(タッチ)練習です。これは、試合でランナーをアウトにするために、素早くタッグする練習です。実際にランナーがいることを想像しながら行うことで、効果のある練習となります。
次に、私が実践していた練習②は、ショートバウンド捕球練習です。ショートバウンド捕球は守備練習には欠かせないものです。ショートバウンド捕球は試合でも数多くの場面でありますし、ゴロ捕球の際にも必要になってきます。キャッチボールでのショートバウンド捕球練習は、キャッチボール相手と協力して行います。お互いにショートバウンドを投げ合って、練習してみましょう。
私は、他にもたくさんの練習をキャッチボールに取り入れてきましたが、それらは基本的に試合でのプレーを意識して、考えていました。練習や試合で自分の弱いところを知り、それを改善するために、練習を改善していきました。皆さんも1人1人苦手なところは違います。自分自身で考えながら、自分なりに練習を作ってみましょう。自分自身で考えた練習は、あなたにとって最高の練習方法になります。
まとめ
「キャッチボールで基礎を固めて、守備職人を目指そう!」
- 基本的な練習
- 「投」 投球のバランスを掴もう!→ 投げ始めと投げ終わりに3秒間止まって、バランス感覚を磨こう!
- 「投」 相手の胸に目掛けて投げよう!→ 相手のことを考えて、思いやりのある投球をしよう!
- 「捕」 相手のリリースポイントを見よう!→ 準備が早くなり、エラーの数が減る、怪我の予防になる。
- より実践的な練習
- 素早く握り替えてみよう!→ 試合で勝敗を分ける重要な要素です
- 自分で練習を考えよう!→ 自分の苦手を改善するための練習を考えよう!
- 私が実践していた練習(参考までに)
- タッグ(タッチ)練習
- ショートバウンド捕球練習
→試合でのプレーを意識した練習方法、自分なりの練習を考えよう!
キャッチボールというものは、「投げる」、「捕る」のシンプルな動きの繰り返しです。何度も何度も繰り返すので、基礎練習をするには、最適な練習方法です。毎回の意識の差で、ライバルとの実力の差は大きく開いていきます。地道な練習ですが、継続すれば、守備力は確実に上がります。ともに頑張っていきましょう。