楽しく、健康に!ラジオ体操をより効果的にする方法を解説

楽しく、健康に!ラジオ体操をより効果的にする方法を解説

日本国民に長年愛され続けてきた「ラジオ体操」。軽快なテンポと音楽で、小さな子どもからご高齢の方まで、みんなが楽しみながら運動ができる、日本国民の健康のために欠かすことができないものです。ここでは、そんな「ラジオ体操」がどんなルーツと辿ってきて、日本国民に愛されるようになったのか。そして、「ラジオ体操」をより効果的にする方法も解説していきたいと思います。(※ラジオ体操第一について解説します※)

ラジオ体操の概要

 ラジオ体操は、1928(昭和3)年に天皇陛下ご即位の大礼を記念して、当時の逓信省簡易保険局が制定し、日本放送協会の協力を得て「国民健康体操」の名称で国民の健康保持・増進を目的として実施したのが、最初です。意外なことに、日本のラジオ体操は、アメリカのメトロポリタン生命保険社のラジオ体操を主なモデルなっております。

1928年11月に東京放送局で放送が開始されると、小中学校の朝礼体操として普及され始めました。また、ラジオの急速な普及のよって、甲子園や六大学野球が人気になると、国民の健康に対する意識が強くなっていきました。そして、ラジオ体操は当時、朝の決められた時間に放送されたため、健康意識が高まっていた国民によって、広く認知され、爆発的に普及していきました。

その後、ラジオ体操は戦争などで中断、変更され、1951(昭和26)年5月に現在のラジオ体操第一として、復活しました。そして、今なお多くの国民に愛されて続けています。

 ラジオ体操第一は、3分12秒、全13種目の体操です。ここからは、ラジオ体操をより効果的にするための方法について解説していきたいと思います。ラジオ体操をより効果的にするために、2つのことを意識してみましょう。

  • 使用部位を意識しよう!
  • 運動様式を意識しよう!

使用部位を意識しよう!

ラジオ体操をより効果的なものにするために、使用部位を意識することが大切です。

使用部位とは、運動をする時に使っている体の部分のことです。使用部位を意識するためにまず、使用部位を明らかにしなければなりません。そこで、私たちの体を7つに分解します。

上の図のように、体を7つの使用部位に分けます。

  1. 「首」 (肩の付け根から上の部分)
  2. 「上肢」(腕のこと。肩の付け根から指先まで)
  3. 「下肢」(脚のこと。股関節の付け根から足先まで)
  4. 「腹」 (四肢を除いた、体の前部分)
  5. 「背」 (四肢を除いた、体の後ろ部分)
  6. 「体側」(脇から股関節の付け根までの体の側面部分)
  7. 「体幹」(体の軸。頭頂部から一本の棒が刺さっている感覚) 

使用部位を分けたら、それぞれの運動がどの部位を使用しているか、整理してみましょう。(下図)

ラジオ体操第一では上図のように、使用部位がそれぞれの運動で使われています。皆さんもラジオ体操第一をやりながら、使用部位を確認してみてください。(参考動画 https://www.youtube.com/watch?v=_YZZfaMGEOU )

運動様式を意識しよう!

使用部位を意識することができたら、次は、「使用部位をどのように動かすか=運動様式」を意識しましょう。

運動様式には以下のものがあります。

  1. 「屈」の運動 
  2. 「伸」の運動
  3. 「挙」の運動
  4. 「回転」の運動
  5. 「振動」の運動
  6. 「捻転」の運動
  7. 「回旋」の運動
  8. 「跳躍」の運動

そして、先ほど説明した使用部位に運動様式を合わせることで、ラジオ体操の動きが完成します。それぞれの運動の使用部位、運動様式は、下図の通りです。

複雑で、難しく感じるかもしれませんが、実際に体を動かしながら確認してみると、そこまで難しくはありません。

(参考動画 https://www.youtube.com/watch?v=_YZZfaMGEOU )

まとめ

使用部位、運動様式を少しでも意識してみると、今までのラジオ体操第一とは別のものになると思います。終わった時には、いい感じに疲れますし、体も暖かくなります。運動前の準備運動には勿論、起床後、通勤・通学の前などに行うのもお勧めです。3分間、楽しく体操して、健康な毎日を送りましょう。

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